募集部署概要
IOWN時代における自由で活発なデータ連携の実現には、データが生成されてから消滅するまでのライフサイクルを通じて、いわゆる「データ主権」を技術的に保証する手段の確立を通じた安全なデータ流通の実現が求められています。社会情報研究所では、これらを包含する概念として ”IOWN PETs” を提唱しています。
IOWN PETs を構成する要素技術として、例えば、 企業、組織、個人が所有するデータは常に暗号化され、データ所有者が定めたポリシに基づき流通、利用可能とされること、データの処理時は、耐タンパ性を有する装置での処理や、データを暗号化しままの処理がなされること、が挙げられます。こうして実現するデータ流通のあるべき姿を、社会情報研究所では「平文のない世界」と呼び、この実現を目指しています。
その基本的な考え方は、こちらを御覧ください。
https://www.rd.ntt/sil/project/iown-pec/j/
募集背景
社会情報研究所では IOWN PETs の具現化の一例として、「セキュアデータスペース」を2025年11月のR&Dフォーラムにて提唱しています。
量子計算機実用化以降における安全なデータ流通の実現には、量子計算機に対抗可能な安全な通信方式、ハードウェアレベルの安全性確保、更にこれら各機能や上位で動作するアプリケーションが正しく実装、実施されていることの検証可能性、など統合的に管理し、システム全体で量子計算機時代に必要な安全性が保たれていることを、第三者含めて検証可能とすることを「セキュアデータスペース」では目指しています。
今回、同技術に関する研究開発活動を更に加速させることを目的として、リサーチエンジニアを募集することとしました。
https://www.rd.ntt/forum/2025/exhibitions/
https://www.rd.ntt/forum/2025/doc/A13-j.pdf
業務内容
セキュアデータスペースでは、現在、標準化や実装が進められている量子計算機に対抗可能な安全な通信方式(PQC; 耐量子計算機暗号)、CPUメモリ保護 (TEE; Trusted Execution Environment) に代表されるハードウェアレベルの安全性確保、システムやアプリケーションの実装、実施の正当性検証(Mutual Attestation, Reproducible Builds)などの要素技術を統合的に融合し、量子計算機に対抗可能な安全性を有するデータスペースを実現することを目指しています。
研究課題は (1) セキュアデータスペースの具現化に向けた方式検討、(2) NTTグループ内外での社会実装(コンセプト実証)、(3) IOWN Global Forum (https://iowngf.org/ )、国内外の学術界への提案、(4) 商用化開発、など多岐にわたります。
研究課題のうち、特に TEE、Mutual Attestation, Reproducible Builds に関する分野を軸として、方式検討から社会実装、学術界への貢献を含めて様々な場面で下記のような業務に取り組んでいただきます。
・ 要素技術の具現化に向けた方式検討
・ NTT研究所で生み出した要素技術のNTTグループ内外での実証プロジェクトの推進
・ NTT研究所で生み出した要素技術の商用化開発のマネジメント
・ 業界団体、学術界への貢献
得られる経験、スキル
「IOWN時代における自由で活発なデータ連携の実現」に関する取り組みを通じて、セキュリティを軸とした、様々な分野の研究開発活動をリードする人材へのキャリアアップに繋がると考えています。また、NTT研究所のみならず、NTTグループ各社での業務を通じたキャリア形成の機会があります。
一緒に働くチーム構成、業務環境など
私たちのチームでは、セキュリティを軸としながら、様々な技術分野のメンバが一体となって研究開発を進めています。
以下は、これまでチームメンバが経験してきた業務の一例となります。
・ ネットワーク、ICカード、認証基盤、OTセキュリティに関する研究開発、研究所技術の商用化開発、NTT事業会社への導入
・ ICカード、認証基盤、マネージドセキュリティサービスなどのNTT事業会社における開発、サービス提供
・ IOWN Global Forum その他標準化団体、業界団体における文書策定などの活動
求めるスキル(必須要件)
以下に関する研究、業務経験(大学、大学院での修学を含む)
・ Intel 社 TDX (Trusted Domain eXtensions), AMD社 SEV-SNP (Secure Encrypted Virtualization - Secure Nested Paging) に代表される TEE 技術を活用した知識、実装経験
求めるスキル(歓迎要件)
・ 耐量子計算機暗号 (PQC) に関する知識、実装経験
・ 仮想化に関する知識、実装経験
・ KVS, Storage, Linux File System などストレージ環境の実装に関する知識、経験
・ Mutual Attestation, Reproducible Builds などシステムやアプリケーションの実装、実施の正当性検証方式に関する知識、実装経験
給与
例:600~1,100万円
賞与:年2回(6月・12月)
初年度の具体額は選考を通じて決定し、入社後は業績・評価によって変動します。その他、35歳まで住宅補助費(年間50~60万円)を支給します。
福利厚生
ライフスタイルに合わせて福利厚生メニューを選択可能なカフェテリアプランを採用しています。宿泊施設利用、アミューズメント施設利用をはじめ、健康増進(人間ドックなど)や財産形成(社員持株会、財形貯蓄、企業型確定拠出年金など)、住宅関係(住宅補助費、住宅ローン利子補給など)、育児・介護などの多彩なジャンルにわたりメニューを用意しています。
研修・キャリアアップ制度
博士号取得支援制度(3年間で上限532万円支給)、海外研修(大学・研究機関派遣)、NTTグループ企業との交流、国内/海外MOT研修、自己啓発支援制度(専門知識・マネジメント・語学等)等
勤務地
NTT武蔵野研究開発センタ
リモートワーク実施率 70~80%
関東地方以外に居住しているメンバもいます。
勤務時間
原則としてスーパーフレックスタイム制または裁量労働制
諸手当
裁量研究開発手当、住宅補助費、子育て・介護手当など
加入保険等
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険 等
経験者採用比率
正規雇用労働者の経験者採用比率(新卒を含む全採用者数に対する比率)
・2023年度:46%
・2024年度:45%
・2025年度:37%
※労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表
公表日:2026年4月1日
応募方法
3年以上の職務経歴(※)をお持ちの方は、ページ下部の「応募」ボタンから下記の情報をお送りください。
(※)企業、大学、研究機関などにおける研究職またはエンジニア職が対象です。任期付き(有期雇用)の教員・研究員、学振PDも含みます。学振DC、在学中のRA/TA、その他在学中の奨学金的な性格を有する研究員は含まれません。
・これまでのご研究内容(または携わってこられた開発案件の概要)
・これまでの研究開発歴(論文、特許、学会・イベントでの発表などリストを含む)
・弊社に入社後、担当したい研究開発内容など
・ご本人履歴書
代表的な論文等をお送りいただく場合も、郵送ではなく応募ページからご登録お願いいたします。上記資料をもとに書類審査させていただきます。書類審査を通過された方には、33週間以内に次の選考に向けたご連絡をさせていただきます。
尚、お送りいただいた応募書類はご返却いたしませんのであらかじめご了承ください。また、応募書類は所定の期間経過後に適切な方法で廃棄し、以後弊社にて個人情報を保管、取り扱うことはございません。